【舞台】『天保十二年のシャイクスピア』

私はあんまり、心情が表情にでないタイプなんだけど、これは観た後、すごい笑顔になりました。ラストのカーテンコールのとき、私のすぐ近くを唐沢・篠原・藤原その他の人々が、通ってくれたのも、笑顔の原因かもね。
冒頭は、裸の男達が。『オディプス王』を髣髴させるような。身体の汚しがすごく上手いと感じます。あと、気になったのがすごーく大きな胸の女の人。この前見た『吉原御免状』でも濡れ場があって、脱いでいたのですが、ヌーブラっぽいものを付けていました。でも、今回、これは、そのままです。最初、つけ胸かと思ったけれど、それでは説明できない滑らかさがあったので。思いっきり胸とか揉まれてて、私にとっては衝撃的。けっこう初心なところもあるのですよ、私もね。
音楽が、よかった。新感線みたいにCD出して欲しかったなあ。実は、私が気付いていないだけっていうことはないよね? カメラ入っている日ってあったかなあ。DVD出たら絶対買うわ! 本当は、シェイクスピアに詳しかったら、もっと楽しめるんだろうけど、あんまり私は明るくないので、残念です。でも、『ハムレット』は観に行っていたので、藤原がパロっているのが、いい感じ。いろんな訳の「生きるべきか」は、よかった〜〜〜〜
エッチではなく、助平っていう感じ。この時代の話っていうのは、そういう泥臭さっていうのがあるよねえ。テレビでは割と綺麗に描かれているけど、小説とかもそんな感じだし。シリアスなんだけど、全体的に笑える。その辺のバランスがすごくいい感じになってました。
私は、唐沢の身体を使ったアクションが好きなんだけど、わりと最後の方で、そんな様が観れて満足。ちょっとだったけどね。私は彼の間の取り方がすごく好きなのですが、今回、遊びはなかったかなあ。『浪人街』みたいな感じの演技。